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Malta study tour _ Valletta(2)

  • 執筆者の写真: tgm17wk
    tgm17wk
  • 2022年4月27日
  • 読了時間: 5分

更新日:2022年7月23日

バレッタ観光の続き。学校の放課後は、毎日がバレッタツアー。

町歩きは十分楽しめたので、次は屋内散策しようと、マルタ最大の美術館ミューザに行ってみることに。

美術館の中庭空間がカフェレストランになっていて、ランチやカフェタイムを楽しめるのが素敵。街と美術館、鑑賞と談笑がボーダレスに融合している場づくりは、東京にももっと欲しいところ。

建物は古いながらも、空間づくりにモダンな印象があるなぁと感じていたところ、実は2018年にオープンしたばかりとのこと。聖ヨハネ騎士団時代、寄宿舎として使われていたオーベルジュ・ドゥ・イタリーを改装したらしい。寄宿舎が美術館に生まれ変わるなんて、ロマンがある。


展示室は想定よりも広く、室数の多さに驚き。コレクションも2万点以上を所蔵しているのだとか。鑑賞時間を甘く見積もって1時間くらいと考えていたけれど、これは余裕で3時間は過ごせてしまう。

マルタをルーツに持つ美術家たちのコレクション。

ポンピドゥセンターを思わせる、鉄骨構造の階段があまりに格好いいので撮影(他に撮っている人はいなかった)。

風景画から宗教画、美術品だけでなく調度品や食器類などの工芸品も揃い、豪華で豊富なコレクション。それなのに平日だからか人も少なくて、作品を独り占めしてゆっくり眺められる時間、これぞ贅沢。

美術館の余韻に浸りながらふらふら歩いていると、何食わぬ顔で現れた美しい建築に遭遇。聖母ヴィクトリア教会。

何食わぬ顔で現れたくせに、内部のフレスコ画が美しすぎて絶句。オスマン帝国に対する大勝利を収めた際に記念して建設されたらしい。これだけの絢爛な建築をつくれるカトリックの財力と影響力たるや、凄まじい。

この日はカフェテラスでアペロールスピリッツを飲んで、1日を締めくくる。ハッピーアワーで1杯頼んだら2杯くるサービス中とは知らず、1人で2杯飲む羽目に。。それならビールとかワインとかもっと日常的に飲んでいる好きなお酒を選べば良かったと後悔。。雰囲気でアペロールを選んでしまった。あと一人客に優しくないサービス。

翌日は、アパートの騒音による睡眠不足・ストレスと時差ボケなどの旅疲れが重なって、学校をサボると心に決め、まさかのマルタで不登校に。ある程度睡眠をとった後、しっかり観光はしておきたいなとバレッタに移動。笑

観光名所のアッパーバラッカガーデンへ。

公園から見下ろす位置には、500年の歴史がある礼砲隊の大砲が並ぶ。毎日正午と午後4時に空砲が発射されることで、その時間帯を狙って観光客が賑わう。人だかりに紛れて、私も発射を眺める。予想通りの爆音で、花火が上がった時のように思わず歓声を漏らしてしまった。

それからまた観光の目玉でもある、聖ヨハネ大聖堂へ!

1573年、聖ヨハネ騎士団の総長によって建設された聖堂で、バロック様式で華麗に装飾された内部空間と、カラヴァッジョの作品が有名。

日本語でのガイドを聴きながら、美しい装飾を一つ一つ、丁寧に眺めていく。


中央祭壇を正面に、左右にはドイツ、イタリア、フランス、プロヴァンス、イングランドの礼拝堂などが並ぶ。それぞれ象徴となるモチーフが異なっていて、見比べるのも楽しい。


日本人の間で知らない人はいない、フランシスコ・ザビエル。この大聖堂以外でも度々美術作品に登場していて、宣教師としてこれだけの地位にあったのかと驚き。。


大聖堂と繋がる美術館(小礼拝堂)には、カラヴァッジョの大作「洗礼者聖ヨハネの斬首」などが展示されている。この大作に照明が絞られている影響か、作品の劇的な印象を際立たせている。

最後に小階段を登り、2階のバルコニーから内部全体を見渡す。あっという間に2時間ほど滞在していた。

豪華な装飾品で彩られる内部空間とは裏腹に、簡素なファサードがこの地の印象を変える。

この日も快晴でどの路地も美しく、視線が忙しい。

この日は帰りにスリーマのショッピングモール「THE POINT」によってお買い物。

SNSでずっと目をつけていたスペインのブランド、Massimo Duttiがあって大興奮。日本では入手できないので、もう買うしかない。

翌日も学校をお休みし、ゆったりバレッタ観光。滞在1週目はこんな感じで緩くていいよね、と自分に言い聞かせる。

16世紀マルタ貴族の邸宅である、カーサ・ロッカ・ピッコラへ。

ここはそれほど期待していなかったのだけど、まさかのマルタ滞在中、最高の展示施設だった、、

現在も住居として使われているものの、ダイニングルームや図書館、寝室など一部を見学することができる。まずは中庭からスタート。ここでガーデンバーティを楽しんでいたのだろうか、家族だけで寛ぎの時間を過ごしていたのだろうか、何にせよ贅沢だ。

邸宅の中へ。パステルのパープルカラーが可愛らしい。邸宅に住んできた、歴代の家族の肖像画が飾られている。

サンテラスだった場所を改装した夏用のダイニングルーム。日差しがよく入って気持ちがいい。壁一面には肖像画に加えて海辺の風景画などが並び、まさに夏気分を全方位から感じることができる。

まず絵画のコレクションのサンセウが良すぎる。それを見るだけでも美術館と同等の価値がある。



こんな書斎で寛げたらなあ、と妄想が広がる。

吹き抜けに面する廊下もまた、床のタイルのデザインから絵画の飾り方、置物のセンスまで、素晴らしいポイントは枚挙のいとまがない。


中庭に戻り、地下に続く階段を降りてみる。

ここは、過去に100人を収容した防空壕跡。美しい邸宅であるだけでなく、人々を守る機能まで備えているとは。

もう大満足で、2,3時間ほど滞在してしまった。いくらなら買えるんだろうとか、非現実的な妄想をしてしまうほどに素晴らしい邸宅だった。ちょうどNetflixでブリジャートン家を繰り返し見るほど熱中していたのもあり、貴族の暮らしに羨望が募る。

それから気持ちを整えてやっとの事で事で退館し、次にアートセンターSpazju Kreattivを覗いてみる。

様々なアートパフォーマンスやギャラリーの作品が見られるようだけど、今回はスキップ。チケット売り場に続くアプローチが格好良かったのでそれだけ撮影。

バレッタは街並みは勿論、宗教建築から、美術館などの展示施設まで充実していることが本当に素晴らしいと思った。1,2日じゃ周りきれないよ、これは。

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