'22 Europe Tour_Zurich(1)
- tgm17wk
- 2022年6月13日
- 読了時間: 4分
3日間滞在したミラノを離れ、電車に揺られてスイスのチューリッヒへ向かう。今回の旅はアート・デザインイベント巡りがテーマなので、ミラノサローネの後はスイスのバーゼルで開かれる現代アートフェア「アート・バーゼル」が目的なのだけど、どうしてもチューリッヒの街並みを拝みたくて、1泊だけ寄り道をすることに。
とにかく車窓から眺められる湖や山の連なりが目を離せない程に美しくて、あっという間の移動(とはいえ3時間くらいかかかった)。

駅から徒歩すぐの、今夜泊まるホテルに立ち寄ってひと休憩。外観も内装も可愛すぎる。

荷物を置いて、チューリッヒのコンパクトな街をぐるっと歩いてみる。まずは緩やかな坂を登った先にある観光名所、リンデンホフの丘へ。

どの角度から見てもうっとりする美しさ。周りを見渡すと、木陰のベンチでぼんやり座って眺めている老夫婦や、塀に腰掛けて本を読む女性、団欒を楽しむ若者のグループ、それぞれがこの場の居心地を楽しんでいる。


写真を撮る手を止めて、しばし目に焼き付ける。
それから丘を降りて、ショッピングストリートを散策。パステルカラーの壁色にアクセントカラーの窓枠、一つ一つの建築が可愛らしい。

幅員の大きい道路にはLRTが走っていて、どこへ行くにも便利。1回4€くらいで、特に円安の現況からすると決して安くはないのだけれど、さすがに1日で街中を歩き回れる距離ではないので、効率的に使わせてもらう。公共交通機関が発達しているからか、車の交通量も多くなく、安全に歩けるのも嬉しいところ。街路樹とスイスの国旗が青空に映えていて、どこに目をやっても美しい。

Googlemapで高評価のお店にふらりと入り、遅めの昼食を。野菜たっぷりのキッシュと、搾りたてのオレンジジュースでお腹を満たす。さすがスイス、物価は本当に高い。これで25€くらいだったかな・・
でも接客も素晴らしく、ホテルのフロントスタッフも、レストランのスタッフも、みな笑顔で話してくれる。それだけでも十分、一人旅で心細い異邦人からしたら、お金を払うだけの価値がある。

ふらふらと散歩を続けます。

6月の気候は、散歩にはもってこい。日差しは既にかなり強いのだけど、心地良い初夏の風に当てられて、常に気分爽快。


街中から歩いて10分ほどの距離なのに、壮大なチューリッヒ湖が眼前に広がる。




もはや説明の言葉はいらないだろうな、と思わせる美しさ。側にはLRTのターミナルもあり、ホテルや他の観光地までの移動がスムーズすぎて、よく設計された都市だなと感心する。

湖を背にして、一際目立つフラウミュンスター教会に向かって歩みを進める。


周辺に低層建築しかないからこその、この美しい輪郭が映えるよなあ。とにかく街並みを見ることに夢中で、教会内のシャガール作のステンドグラスを見逃したことを後々後悔する。いつかリベンジしたい。

大通りから一本路地に入ると、小脇に素敵なお店ばかり並んでいて、目が忙しい。クラフトビールのお店に引き寄せられながらも、お酒は我慢して歩き続ける。


こんなに明るいけれどももう18時くらい。一度部屋に戻って休憩。インテリアがいちいち可愛すぎる!

ヨーロッパ随一の環境意識の高さを持つ国民性だからか、アメニティにもこだわっている。サステナビリティ関連認証を受けた商品のみを扱っている。Think Act & Live、強いメッセージ。

ホテル近隣のスーパーもオーガニック商品ばかりを扱っていた。念願のスイス産ビールを入手。

ひと休憩の後、再び街に繰り出すと、フェミニスト活動のパレードで賑わっていた。ふらりと参加してみる。

皆エネルギーに溢れていて、お祭りのようにクラブミュージックも流しながら、声高にアイデンティティと権利を叫ぶ。こちらまで熱量が上がっていく。

パレードから離れて水辺を散歩していると、カヌーを楽しむ人々の姿が。もう20時くらいなのに、陽が長いからこそ自然を楽しむ時間と余裕があるのが本当に羨ましい。幸福度高い。

もう一度、夕暮れが始まりつつある(やっと・・)チューリッヒ湖をぼうっと眺めて一日を締める。


ホテル1階のレストランでサクッと夕食をとって、一日の疲れを癒す。何を頼んでも美味しい(もちろん何頼んでも価格は高いのは仕方ない)。ヨーロッパには美しく刺激に溢れた都市が無数にあるけれども、訪れたことのある中でも、一位を争うくらいに好きな街になりました。

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