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'22 Europe Tour_Frankfurt - Kassel(1)

  • 執筆者の写真: tgm17wk
    tgm17wk
  • 2022年6月18日
  • 読了時間: 3分

スイスのバーゼルを離れ、電車で2、3時間ほど離れたドイツのフランクフルトへ。とうとう旅の最終目的地に到着してしまった。カッセルで開かれる国際美術展ドクメンタを訪れるため、フランクフルトを拠点として最後の3日間を過ごします。

フランクフルト中央駅から目の前の、ブティックホテル!今回の旅の中では最も快適な宿だったかも。駅からすぐで、冷房が効いていて(ドイツのレラハのホテルは冷房がなかった・・)、小さなコンビニが一階にあるからいつでも冷えたビールが飲めて、ベッドが広くて作業用のデスクもあって。褒めちぎりたい。

しかも最上階で、駅を見下ろせるのです。窓も防音がしっかりしていて、外の喧騒も届かない。

早速フランクフルトの街並みを散策。駅周辺はあまりに治安が悪いので、昼でも一人では歩きたくない。路面電車を使いながら、商業エリアへ移動します。

国際金融の中心地らしく、空高く聳え立つ高層ビルのスカイラインも目を張るけれど、すぐ隣に歴史的建造物やリノベされたビルが並んでいるのが、ヨーロッパの好きなところ。


観光の中心地、レーマー広場に到着!さすが観光客で溢れている。テラス席はどこも満席、ビール片手に誰もが団欒を愉しんでいる。


広場からすぐ近くの路上で、アーティストから風景画を一枚購入(下の絵)。フランクフルトの美しい都市の輪郭がクールに切り取られていて、一目惚れ。日本に帰ったら、絶対部屋に飾る。


そして翌日。

フランクフルトからローカル線で2時間揺られ、カッセルへ。特急列車も走っているのだけど、ドクメンタ期間中は空席も限られ、価格も高騰。一方でドイツは、コロナ明けの消費対策で1ヶ月€9でローカル線乗り放題という脅威のキャンペーンをやっていたので、ローカル線でゆっくり移動することに。小説を読みながらだと、2時間もあっという間に、カッセルに到着。

カッセルでは、路面電車もドクメンタ仕様にラッピングされていて、街はお祭り模様。

ドクメンタの拠点でもある、フリデリチアヌム美術館へ!

会場内は数々の作品に加えて、吹き抜けのホールではトークイベントが開催されていた。

今回のドクメンタの総監督は、インドネシアの芸術集団・ルアルンバ。アジア出身者が登用されるのは史上初の試み。コンセプトである「ルンブン」はインドネシア語で共同体の公益に資する食糧の貯蔵庫・共同倉庫を意味していて、全ての展示は集合性やコモンズの共有、公平な分配の原則に根ざしている。

という主旨もあり、作品の展示だけでなく、あらゆる属性やテーマが交錯した対話の場が、あらゆるロケーションで実験されている。






これまた、ひとつひとつ語るには到底時間も足りないので、割愛。これまで西側諸国の既得権益のあるコミュニティに偏りが生じていたアート界に反旗を翻すように、アジアやアフリカを含めて、様々な民族やコミュニティに焦点が当てられていた。美術館の外に出てみる。

ドクメンタホールと名のつく会場へ。




まさかのスケートランプ!

ドクメンタオリジナルのノンアルビールで喉を潤す。味はまあまあ、パッケージは最高に可愛い。


会場の外には、ブリトー・アーツ・トラストにより運営され、無料で食事が提供されるソーシャルキッチンなんてものも。



そこから歩いてすぐの、カールスアウエ公園へ。





水辺のエリアにも展示が並ぶ。歩いて行ける距離だけれど、自転車で廻るのが一番ちょうどいいかも。



カッセルの街に展示エリアが点在していて、到底一日では廻れない規模。泣く泣く、中心地に戻って最後に街並みを眺めていく。



丁寧にレポートするには規模相応の時間と知識のインプットが必要なので、今回は割愛するけれど、さすが5年に一度と世界中から期待が集まるだけあり、かつて経験したことのない規模とコンセプトの現代美術展で、最高に面白かった。

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