Las Vegas and Los Angeles tour_Day6
- tgm17wk
- 2020年1月5日
- 読了時間: 7分
ロサンゼルス滞在3日目。
今日はダウンタウンを散策します。
まずはホテルから徒歩5分ほどの距離にある、
グランドセントラルマーケットへ。

ワンフロアに、トレンド性が高いホットな飲食店が所狭しと並ぶ。

生鮮食品や香辛料の店舗から、
卵料理専門店、チーズ料理専門店、本格イタリアン料理、
トスターダと言うメキシコ料理の専門店、エルサルバドル料理のププサ専門店・・
さらに牧草のみを食べて育った牛の飼育から精肉〜調理までを一貫して行っている
環境保全意識の高い老舗バーガー屋も。
カリフォルニア州またロサンゼルス発祥のローカル店舗ばかりなのが嬉しい。
ララランドなど映画のワンシーンにも登場することから、観光名所化している。

ネオンサインも、緩やかに統一されたレギュレーションがある。
店舗の個性を顔出ししながら、程よい雑多感を施設全体のブランディングに繋げるのは
なかなかの手腕が必要そうだ。


チーズ料理専門店の「DTLA CHEESE」でBLTサンドイッチと、
プレスジュース店「PRESS BROTHERS Juicery」 でオレンジジュースをブランチに頂く。
マーケットの目の前には、橙色の際立つゲートを構えた、
世界最短の鉄道といわれる「Angels Flight Railway」がありました。

こちらもララランドなど、100を超える映画作品に登場しているのだとか。
それも1901年敷設の歴史を持ち、長年市民に愛されてきた鉄道だから。

なんと運賃は片道$1。TAPカードを使うと50¢。
乗車時間は1,2分で 、あっという間に頂上のゲートに着いてしまう。

時代を超えても色褪せない、キュートなデザイン。
到着地の坂の上から、ダウンタウンの街を見下ろしてみる。

手前のビルには屋上農園もある。並木道になっているストリートもある。
摩天楼のビルが建ち並ぶこの街区でも、緑化面積の増加を意識しているんだろう。
そこから歩いてすぐの、現代美術館「MOCA(Museum of Contemporary Art Los Angeles)」へ。

近現代のコンテンポラリーアートを専門とした美術館。建築は、磯崎新。
ここグランドアベニューの入場料はなんと無料でした。
ロンドンもそうだけど、アートが社会に開放されている証拠だ。

企画展は「Pattern and Decoration in American Art 1972–1985」。
アメリカンアートのパターンと装飾を題材としている。
パターンや装飾は伝統的には,家庭・クラフト工作・女性・オーナメント等をコードに
芸術品としては下等に扱われてきたが、
1970〜80年代のムーブメントによって見直され、商業的成功を収めた。
現代のクラフト芸術に繋がる実践ともいえるこれらのムーブメントに、
本展覧会ではスポットを当てている。

アーティスト収集したモチーフ、配色、素材を体系化し、
「花」「唐草」「パッチワーク」などのパターンで展示ゾーンが分類されている。
そのインスピレーションの源は、世界を旅して目にした
イスラム建築装飾や日本の美術、ペルシャ絨毯、キルトまで多元的なソースに至る。

インテリアとしての商業的成功に焦点を当てたゾーンにて、
あまりにキュートだったので撮影。
日本に眼を向けてみると、
着物のパターンやデザインも、ハイカルチャーとしての高度な芸術性を備えながらも、
服飾だけでなくインテリアやプロダクトへの応用デザインとして発展させるのも素敵だと思う。
次に訪れたのは、MOCAから道路を挟んだ先にある、
2015年に開業した現代美術館「The Broad」。

入場無料ということもあり、エントランスには入場待機列が。
ロサンゼルスでは長蛇の列は殆ど見かけることはないのだけれど。15分ほど並んで、館内へ入場。
草間彌生の「インフィニティーミラールーム」はインスタ映えするスポットとしても人気らしく、
館内でも別の待機列が出来ていた。今回は断念。
入場無料とは思えないほどの充実した作品群。
実業家夫婦のコレクションで2000強の作品を有し、
今なお1週間に1作品ほどのペースで増え続けているのだとか。
高い評価を得ているアーティストばかりで、アンディ・ウォーホルやジャスパー・ジョーンズ、
ロイ・リキテンシュタイン、ジェフ・クーンズ、村上隆などなど。

個人的に気に入った作品を記録(撮影はOK)。

Edward Ruscha「Norm's,La Cienega,on Fire,1964」

Roy Lichtenstein「Goldfish Bowl」「Live Ammo (Blang)」

Barbara Kruger「Untitled (Your body is a battleground)」

Mark Tansey「Wake」

Robert Therrien「Under the Table」

Jean‐Michel Basquiat「Obnoxious Liberals」

Glenn Ligon「Double America2」

所蔵庫もガラス越しに、一部見えるようになっているのも粋だ。

NYのハイライン等を設計したDiller Scofidio + Renfroの建築も見応えあり。
すぐ隣には、フランク・ゲーリーによる「Walt Disney Concert Hall」。
世界最高クラスのクラシック音楽、現代音楽のコンサートが開催される音楽堂。

現代建築と現代芸術が、徒歩圏内で一堂に楽しめる贅沢よ。
それから10分ほど歩き、ブレードランナー等の映画の舞台となった
「Bradbury Building」を覗き見。


映画の舞台というだけで、価値が見落とされがちな歴史的建造物に命が吹き込まれる。
勿論日本よりも歴史的建造物を尊重し畏怖心を抱く文化は土壌としてあるのだろうけれど。
日本ではあまりに近代建築など過去の遺産がスクラップ&ビルドされがちな傾向にある。
現代でも高い一般評価を得る為に、映画や小説の舞台として物語性を持たせる、
それによって高い共感性を生むことが、延命する1つの方法として重要なのかもしれない。
少しお散歩して、古本屋の「The Last Bookstore」へ。

カルフォルニア最大の中古・新規本とレコードを扱う大型店。
本を置くだけでは売れない現代を皮肉り「最後の本屋」と自ら名乗っているのがクール。
Amazonや電子本の普及で伝統的な書店は絶滅しつつあるが、
アナログな本やレコードを愛し、後世に残すことを望む多くのファンの存在で、
ここは世界でも名を馳せる大型店舗へと発展した、と説明されている。

購入前の本も、センスの良い選曲とともに、ゆったりソファに沈んで読むことができる。

レコードの品揃えも一流。
2階はホラー、ファンタジーなどテーマ別にカテゴライズされ、遊び心ある展示になっている。
日本でも蔦屋書店のような、
コーヒー片手に読書する時間の提供、イベントや交流を通じた学びの機会提供を行う書店、
ビールが飲める書店、物販と融合した書店などなど新興書店は増えてきているが、
ここもアナログの素晴らしさを再考させる現代型書店としてモデルケースになっているだろう。
そこから15分ほど歩き、近年注目されているエリア、アーツ・ディストリクトへ。

元々は工場地で倉庫街だったこのエリアは、近年アートの発信地として再生され、
所々に完成度の高いミューラルがあり街全体がアートギャラリーになっているエリア。
とはいえエリア範囲が広く、1時間しか滞在できなかった私がごく一部しか見られず。。

高感度なセレクトショップやオーガニックカフェ、ブルワリーなどが点在する。

アートギャラリー「Hauser & Wirth」は、
古い製粉場をリノベーションした巨大なアーツコンプレックス。
展覧会の開催だけでなく、映画の試写会やワークショップ、朗読会なども開催されていとのこと。
レストランやセレクトショップと並んで、養鶏場があるのも面白い。


エリアを代表するスポット、「ANGEL CITY BREWERY」。

ラン+ヨガ+ビールがセットになったイベント等、ユニークな活動がファンを集めているそう。
ここ以外にも、バーやギャラリーでは音楽,映画,朗読,演劇,ゲーム等、
ポップなものからディープなものまで様々なイベントが盛んに開催されるらしい。
ローカルが集うヒップなエリアとして注目される背景には、
建物や商品等の見た目がクールなだけでない、熱狂させるコミュニティ活動があるのだと納得する。
それからLyftに乗って、L.A.ライブまで10分程度で到着。
ダウンタウン地区内の移動、ライドシェアなら安くてあっという間だし、
元気があれば歩ける距離なのもとても便利。

グラミー賞授賞式の会場でもあるSTAPLES Center。
今夜はNBA、Los Angeles Lakers vs Detroit Pistonsの試合観戦!!!

L.A.ライブにはスケートリングもあり、家族連れで楽しそうに滑っている様子も。
試合2時間ほど前に到着したので、この複合施設一体はレイカーズファンでごった返していた。

試合前に、SMASH BURGERで腹ごしらえ。

いざ入場、2万人ほどの観客が詰め寄せる。

2時間半ほどの試合観戦、ずっと興奮しっぱなし。

まず試合開始前〜試合中のタイムアウトやハーフタイムまで、
1秒も退屈させないエンターテインメントが詰め込まれている。
選手登場時には大型スクリーンで映像が流れ、
スタジアム観客席側に配された音楽隊の生演奏とチアガールが会場を熱くさせる。
試合合間には、観客を交えたチャレンジゲームや、
今日一番のファンを決めるゲーム(踊りでアピール)、クイズゲーム等盛り沢山。
コートのハーフラインからシュートを決めたら賞品$10万のチャレンジでは、
まさかの一発成功で、会場中が立ち上がって歓声を上げたり。
試合そのものも、やはり身長2mを超える選手が速攻やダンクを決める瞬間や
技を決める瞬間は超人的で、1秒たりとも見逃せなかったうえに、
4クォーターの終了3分前まで勝敗が読めないギリギリの拮抗勝負が手に汗握らせた。
L.A.ライブからホテルまで20分ほどの道、
興奮覚めやらず頬を紅潮させながら帰ったのでした。
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