San Francisco and Honolulu tour_Day4②
- tgm17wk
- 2019年4月30日
- 読了時間: 7分
ミッションエリアの散策も終盤、
Doloress Streetと20th Streetの交差点。

またValencia Streetとは打って変わって、閑静な住宅街が広がる。
二つ隣のストリートなのだけど、これ程までに街の表情が変わるのかと、驚愕。

下り坂を、スケボーに乗った青年が颯爽と駆け抜けていく
なんてことない風景に見とれたりする。
豊かに茂るパームツリーが風景に彩りを加える。
そして、こちらも楽しみにしていた場所、Mission Dolores Park!
広大に敷かれた芝生と、高台から見下ろす、サンフランシスコのダウンタウン。
何時間でも見ていられるなあ

晴天下、気持ち良さそうに芝生に寝転ぶ人々。
休日にはイベントが開催されていたり、地域住民や観光客がひしめくようだけど、
平日に訪れたので、半径数mの芝生を独り占めできる、この上ない贅沢。
公園の南端には、Helen Diller Playgroundという子どもの遊び場が広がる。
全体が楕円形になっているこの遊び場の特徴は、
傾斜地を利用して多彩な「登る/下りる」体験を盛り込んだこと
(高さ9mの滑り台の頂上に向かう為のクライミングなど)、
岩や植栽など自然要素を織り込んだアクティビティで独自の魅力を創っていること。

幼児から高学年まで、幅広い年齢や能力の子どもたちが遊べるように、
ユニバーサルでインクルーシブなデザインが実装されていた。
淡いアースカラーで統一されているのも、景観との調和を図る手法だろうな。
犬を連れたご近所さんも沢山。

皆んなスマートフォンをいじるわけでもなく、
今まさにこの瞬間の、自分だけの時間、誰かの対話する時間を味わっている。
持ち歩けるスピーカーで勝手にHIPHOP爆音で流しているおじさんもいたけど、
誰一人気にしていないし、むしろバックミュージックをありがとう、と思いました。

ミッションエリア、愉しすぎる。
そして、他にも人気のアイスクリーム店やパン屋、名物ブリトー、オーガニックスーパー、
サードウェーブTEAなどなど行きたいお店が山積みだったので、
必ずまた訪れます。
心満ち足りたので、合流すべく、次のエリアに向かう。
数時間の一人旅終了。
15分ほどmuniバスに揺られ、お隣のポトレロ・ヒル地区へ。
郊外のロードサイドのように落ち着いた雰囲気がある、お行儀のよい住宅街ながらも、
クールでカジュアルなレストラン・カフェが点在するエリア。
可愛いコンテナだ、と思ってよく見たらROADSTERのオフィスだったので取り敢えず撮影。
同じような外観のロースタリーカフェもあるので、間違えて入ってしまいそう。

そしてお目当ての、
「Anchor Public Taps」!!!!
サンフランシスコの誇る、「Anchor Brewing Company」が提供するタップルーム。
オフィスと醸造所は隣接していて、見学ツアーも開催されている。

ビール検定でも勉強した、
カルフォルニアコモンビール※を象徴する銘柄「アンカースチームビア」が
まさにこの地で生まれたのかと、感慨深くなったり。
※下面発酵のラガー酵母を使って、上面発酵のエール酵母なみの常温で発酵させたビール。
ラガー特有の麦香とキレがありながらもエールのような華やかな香りも兼ね備えた、
ハイブリッドスタイルとも呼ばれる。
ゴールドラッシュ時代に移民したドイツ人の醸造業者にルーツを持ち、
1896年創業の歴史ある会社。
アメリカ全土で愛される、クラフトビールのパイオニア的存在。
瓶の裏面に、「AMERICAN'S FIRST CRAFT BREWERY」とも明記されている。
と、つらつらウンチク傾けましたが、
早速、タップルームに入る。
興奮のあまり、シャッターを切る手が震えたのか、写真めっちゃブレとる。

もう、とにかく、空間が素晴らしいのです。
今まで訪れたブルワリー、ビアレストラン、全ての中で群を抜いて素晴らしいのです。
どう伝えようか。
まず、ビールの注文を受けてタップから注ぐカウンター、
アンカーブリューイングの象徴となる錨のマークを背景に、
フランクなスタッフが愉しげに会話している。
広い空間なので全体像を映しづらいけれども、
天高のある開放的な空間に、醸造タンクがさり気なく並び、ミニマルな装飾、
樽やタンクと最大限にマッチする、木と銅金属のインテリア…
いや、この素晴らしさは単語じゃ表せないな。
意図的に選択された数々の素材・要素が結合された、この空間全体が醸す空気感がよいのです。
勿論、内装だけでなくその場で過ごす、人々の屈託のない幸せそうな笑顔があってこそ。


ビールって、人をダイレクトに幸せにできるツールだよな。
なんて当たり前だからこそ普段気づかない、本質に気づく。

大画面スクリーンは、NBAの試合時にはパブリックビューイングにも対応する。
スクリーン左手にはゲーム機が並んでいて、ゆるっと遊ぶおとなの姿も。
ここには、決まった時間帯にフードキッチンカーが来たり、
マジシャンを呼んだイベントや、トリビアを聴きながら飲めるイベントも開催される。
面白いのは、「Crowler Party」という、
リサイクル可能な缶に、その場でフレッシュなビールを注いで持ち帰ることのできる、
特殊なマシーンを用いたイベントも。マイクロブルワリーで俄に流行中なのだとか。

ビールの美味しさは、わざわざ言及するまでもないのだけれど。
定番のアンカースチームビールは勿論、
ポトレロの土地に因んだ、此処でしか飲めない限定ビールも味わえる。

屋外の席も人気。

広々としたテラスは、イベント時にも広く対応できそう。

サンノゼの公園にもあった「Bean bag toss」が、ここにも。

もう何とも形容しがたい充足感を得ているうちに
あっという間に日も傾き始め、時刻は夕方に。
出来れば隣接するDogpatchというエリアにも行ってみたかったけど、断念。
ウォーターフロントの廃墟だった場所に、
近年アーティストが港湾倉庫や工場に住み着いてリノベーションしたことで、
スタジオ、ワインショップ、アトリエへと生まれ変わった注目の集まるエリア。次こそ是非。
Uberに乗り、Lower Pacific Heights地区にあるレストラン、
「Octavia」に向かって、ディナータイム。


住宅街に位置する、ミシュラン一つ星の人気店。
その肩書きを誇張しないアットホームな雰囲気と、洗練さを兼ね備えた空間が素敵。

大開口のガラス窓からは、日光が燦々と店内を照らすため、照明は控えめ。
肩肘張らないインテリアに囲まれていると、昼間のリビングにいるような気持ちになる。

ここではビールは控え、ワインを嗜みます。さすがに。
野菜でふんだんに彩った、上品な味付けのカルフォルニア料理を頂きました。
食事を終え、日の暮れ懸かった街並をお散歩。
この旅最後のケーブルカーに乗り込みます。

先頭席を確保。ぐんぐん進んでいく。

ダウンタウンの中心に近づく過程で、
起伏の激しい坂をいくつも乗り越えていく。
坂から見下ろす景色が広がるたびに、この街への愛が溢れて、
ちょっと泣きそうになったり。(お酒のせいか。)

サンフランシスコで最初に訪れたエリア、
摩天楼の並ぶ、Financial Districtに到着。

ちょっと休憩に、ハイアットリージェンシーに立ち寄ってみたら、
その豪華絢爛さに驚愕。。

細部までの、上質なモダンデザインの徹底ぶりに、右に並ぶホテルはあるのだろうか。

ホテルのドアを開き、通りに出る通路でふと目に入った景色。
港に面するフェリービルディングも、すぐ近く。
雲ひとつないサンフランシスコの青空も見納め。

Bar-hoppingは続きます。
初日のMOMA近くの、「ThirstyBear Brewing Company」まで歩いてきました。

クマがビールを飲むロゴマークと、ネオンサインがクール。
サンフランシスコで唯一の、オーガニックブルワリー。 オーガニック原料で造られたビールが売りのよう。
「Green Business」認証も受けているとのことで、本気度が窺い知れる。


サンフランシスコ締めのビールを頂きます。

このお店の良さは、2階にビリヤードラウンジがあったり、
バスケの試合を複数のモニターで流していたり、
ビール以外の娯楽も詰め込んだ、集いの場所になっていること。

原料にこだわった美味しいビールを提供するのは勿論のこと、
”ビールと共に過ごす”時間”を提供したい、という想いが理解できる。

今日も今日とて、多量のお酒を摂取してしまいましたが、
この多幸感は何ものにも替えがたい。
サンフランシスコを最後まで充分に楽しんだ夜でした。
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