Paris and London tour_Day1
- tgm17wk
- 2018年12月29日
- 読了時間: 7分
年末年始の休暇を利用した、
パリ&ロンドン旅行について、レポートします。
28日は金曜だけれどお休みを貰って、午後に羽田空港へ。
まずは国内線ターミナルでつい最近オープンした
滞在型商業施設「羽田ハウス」を視察。
目玉となるLDHのライブレストランは、フォーマルスーツの案内人が入口に立っている。
あのスタッフは必要なのかな、中の様子すら覗きづらい。。
あとせっかく話題の新業態のお店(ANAとPABLOのコラボレーションカフェとか)を出店させても、
やっぱ皆んなスタバに行っている。飛行機の離着陸を観られる眺望もあってか、スタバに人が集中。


出発前に日本食を食べておこう、ということで
吉野家の牛丼をがっつく。
そのあと国際ターミナル側も商業エリアをぐるっと廻って、
いざベトナム航空にチェックイン、搭乗。
初めてのベトナム航空は、座席は狭いながらも
機内食は美味しいし、エンタメコンテンツもまあ充実しているし
(日本映画の紹介文の英訳が狂ってたけど)、不満はなし。ビールもうまい。
トランジットのハノイ空港はコンパクトで、フォーを食べるでもお土産を買うでもなく、
ベンチに座って読書。みうらじゅんの「ない仕事の作り方」読破。
シャルルドゴール行きの飛行時間は長かったので、マイタブレットで
映画「帰ってきたヒトラー」「マイケルムーアの世界侵略のススメ」
「大統領の執事の涙(邦題のダサさ極まりない)」を鑑賞。
旅のボルテージが上がった状態で、あっという間にパリ到着!
空港に降り立ち、
入国審査へと向かう途中の廊下に
早速洒落たイラストの壁面広告が数十mに渡って張られていて、うわああパリ来た!と実感・・

「THE PARISIANER」という雑誌の歴代の表紙が並んでいるらしい。
部屋の壁紙に貼り出したいくらいの可愛いデザイン。
vincent bergierというイラストレーターの名前もある。
日本の広告や販促物、出版物と違って、
グラフィックデザイナーやイラストレーターの名前もオープンにする傾向があるのだろか。
http://www.theparisianer.eu
空港に到着したのは朝の7時。まだ外は真っ暗。
空港からRoissy busに乗って、オペラ座へ移動。
約8年ぶりに目にするオペラ座、その堂々たる美観に、8年前と同じように感動。

まずはメトロに乗ってホテルまで行き、荷物を預ける。
エクトール・ギマールの、アール・ヌーヴォー様式のメトロ入口には、
つくづくパリという街の景観への拘りに脱帽する。

ホテル近くのPlace de la République(レピュブリック広場)を起点として、
まずはパリ3区、多くの新進クリエイターが店を構えるマレ地区を散策する事に。
12月の寒空の下、さすがパリジャンはテラスで寛いでらっしゃる。

スマホもいじらず、エスプレッソを飲みながら
ぼーっと街を眺める時間が、彼らの人生には必要不可欠なんだろうなあ、夏であれ冬であれ。
少し歩くと、「Marché des Enfants Rouges(アンファンルージュ市場)」が突如現れた。
後で知ったけど、創設400年の歴史を持つパリ最古のマルシェなのだとか、、!

日本の江戸時代からあるのか・・
ちなみにアンファンルージュとは、日本語で「赤い子供たち」を意味するらしい。
当時ここに孤児院があり、その子供たちが赤い服を着ていたことが由来なのだとか。
赤い子供たちの市場って、直訳だけみるとおどろおどろしいな。
朝10時頃だったので、まだのんびり支度中、という雰囲気。お昼時になれば賑わうのだろうな。
無意識なのか意識的なのか、青果の並べ方まで美しいのはなんということか

少し歩くと、「araku COFFEE」なるコーヒーショップの
あまりの可愛さに足が止まる。


入店すると、まず珈琲豆のビーンズチョコを試食させてくれた。美味。
ここでパリらしく、エスプレッソを一杯引っ掛ける。
8年前に飲んだときは、苦いし量少ないし何がいいんだコリャ、と思ったけど
今はこのコク深さを味わえる大人の余裕があるぞ。丁度いい苦さ、とまでは表現できないけど。
アメリカーノの方が舌が慣れてるけど。

マレ地区は、少し歩くとまた気になるお店が目に留まって、忙しい。
何でもない通りの壁面にもこんな作品があるから困る。

お目当てのセレクトショップ、「Merci」は流石の賑わい。
最先端のトレンドを発信する高感度なショップとして、
観光客もパリ市民も集まる新名所になっているのだとか。

入店すると、吹き抜けのエントランスが広がる。
1階は最旬のクリエイターズグッズやファッションが整然と並ぶ。



2階は生活雑貨、家具。
テーブルコーディネートが美しく、トータルで揃えたい欲が抑えられない・・
ベッドリネンも、パリらしい淡色のカラーバリエーションが豊富で、どんなインテリアにも合いそう。

1階に併設している「Used Book Café」で休憩する事に。

天井まで所狭しと並べられている古本。
サイズもデザインもばらばらなのに、
落ち着いた色調、シンプルなインテリアがうまく調和を取っている。
此処で食べたバナナケーキは、陶酔するくらいに美味だった・・

それから一旦マレ地区を抜けて、
「Place de la Bastille(バスティーユ広場)」へ。
バスティーユ牢獄の跡地で、フランス革命の発端となった地。
「HUB」と外壁に記されたショップは、
気になって覗いてみると最先端のセレクトスニーカーショップだった。
世界的なスニーカーブームを体感、最早ブームという枠から超越しているけど。


広場では、小さなテントで画家が絵を売っている。
早速気になる絵があったけど、
別日にモンマルトルのテルトル広場で絵を買おう、と決めていたので衝動買いを抑える。
またもやマレ地区方面に戻り、
「la mouette rieuse」という雑貨/本/ギャラリー/カフェの複合ショップへ。


3階のギャラリースペースは光を取り込む開放的な空間でドリンクを飲みながら、絵を眺められる。
日本の画廊も、もっと作品を日常に開放して、生活のシーンに溶け込むようにしたらいいだろうな。
と言うか画廊とその他の商業店舗を切り離す売り方が必要とは限らなくて、
カフェや本屋で作品を購入できたって良いと思う。
取扱厳重注意の、些細な接触でも価値が落ちてしまう高額品は置いといても。

土曜ということもあってか、昼過ぎには路地が人で埋め尽くされる。
どんより曇り空が朝から変わらないのも、パリらしい、という言葉で片付けられるほど
どんな路地の風景も美しくて、眼福。

地面には、思わず遊びたくなるストリートアートが。
この遊び心も街の魅力だ。

そして遅めの昼食は、カジュアルなフランス料理屋に。
テラス席は満席。皆んなどうやら、食事が終わっても席を立たず、滞在時間が長い模様。
ボリューム満点のステーキ料理は、美味しいんだけど、重い、、!


それから南下していくと、パリ市庁舎と、
目の前に広がるメリーゴーランドと、クリスマスカラーに飾られた広場。

クリスマスを過ぎたとはいえ、
年内いっぱいは祝祭モードなんだろうな。

そして、セーヌ川に架かるアルコル橋を渡る。

橋の先にあるのは、シテ島。
ノートルダム大聖堂を拝む。荘厳な鐘の響きは、誰もがはっと息をのむような美しさ。
あらゆる国籍の旅行者が列をなす。


セーヌ川クルージング、寒がりの私としては恐ろしくて乗れていないけど、
きっと素晴らしい眺めだろうな。

ベンチで寛ぐ姿さえ絵になる、、!カモメが飛び交う姿も、風景を彩る。
印象派以降の画家たちが、こうした実生活の何気ない風景を
キャンパスに納めたがったのも理解できる。
それから、エッフェル塔の麓まで電車で移動。

前にパリに訪れたときは、遠目に眺めただけだったけれど、
真下から見上げたときの迫力には驚嘆。
麓には、エッフェル塔のミニチュアを売る露天商が所狭しと並んでいて、
その数の多さ、値段の安さと、黒人が100%であること、
商品を載せている布切れの蓄積された汚れを見て、少し胸が痛む。
そして、夜のパリをお散歩。
エッフェル塔からシャンゼリゼ通りの方向へ歩く。
エッフェル塔から少し離れただけで、しんとした静けさ。


離れてみるエッフェル塔、鮮やかなオレンジのインターナショナルカラーが夜空に映える。

クリスマスのイルミネーションは健在。
DIORの装飾は、並木道のゴールドの輝きの中でも異彩を放つ、目映さ。

そしてシャンゼリゼ通りへ。
反マクロン政権デモの最中、黄色いベストのデモ隊が行き交う姿と、
警察の厳戒態勢が敷かれている様子が、ちらほら見受けられる。

装飾豊かなファサードを持つ高級ブティックも、デモに備えて閉店準備が進む。


暗闇に溶け込む凱旋門。
緊張感が漂う空気かと思いきや、
観光客も地元民も堂々とした余裕のある表情で、談笑しながら通りを闊歩する。
デモ隊もカジュアルに声を掛け合っている。
私が目にしたのはほんの一部の場面だけれど、
やはり報道と実態の違いは自分の目で肌で感じないと分からないものだなと思う。
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