My Europe tour_Day21(Milan)
- tgm17wk
- 2018年3月24日
- 読了時間: 4分
いよいよ観光の最終日になってしまった。
今日1日は、日本人のツアーガイドさんと一緒に、
専用車でワイナリー巡り。
その前に、車でちょっと立ち寄ってもらって
ダヴィンチの最後の晩餐を観に、
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院へ。
中庭が綺麗とアドバイスを受け、そこから写真を撮る。

15分刻みの予約時間になって、展示室に入る。
事前に絵画に込められたダヴィンチの意図や、明かされていない謎を頭に叩き込む。
最初に思ったのは、静と動のバランスが凄まじく美しいなと。。
遠近法でシンプルに線を引かれた背景と、
人々が表情も様々にどよめく前景。

絵を見てるうちに思考が忙しくなる。

何故後世に残しづらい劣化の激しいテンペラ画で描かれているのか、
ダヴィンチの傑作ながらも何故通常の食堂として使われ続けていたのか?
そんなことを考えながらあっという間に15分が経って、強制退出。
もっと勉強しないと。
そして専用車で揺られ、バローロ地方を目指します。
まずは1つ目のワイナリー。
"Disguido Osteria"と言う名前かな。

まずは醸造所を見学。巨大な樽!
1つの樽で約1万6,7000本分のワインが詰められているらしい。


ショップ兼レストランに移動し、テイスティング。
4杯全て赤ワインをセレクトしてもらい、飲み比べる。
新しく瑞々しいものから、エレガントで華やかなもの、
渋みを含んだもの、あまり詳しくは無いけど違いが分かって楽しいし、どれも美味しい。
上質なワインも、日本で購入するよりぐっと安い。
おまけのグリッシーニとヘーゼルナッツまで美味しいときた。


大きなワイナリーだけあって、レストランのエリアも新しく、
シンプルな配色とミニマルな形状ながらも、モダンなデザインで統一されている。
ワインボトルやグラスが映えている。

どこまでも空と畑が続く風景が本当に美しい。
空気を肺の奥までたっぷり吸い込みたくなる。

景観として世界遺産にも登録されている。
日本の茶畑も、登録への取り組みが盛り上がりつつあるので、応援したい。
そんな景観を車窓から眺めながら移動を続け、
2つ目のワイナリーへ。
こちらは家族で経営していて、こじんまりとした家の一室に通してもらってテイスティング。


奥様の語る、ワイン一つ一つの背景にあるストーリーと、
それを一生懸命に伝えようとする姿に胸を打たれる
(3割くらいしか理解できなかったけど、、!悔しい)。
やっぱり作り手の顔が見えたり、想像できると、味わい方も変わってくる。
それから、ガイドさん一押しのレストラン"Bovio"へ。
高台の上に建っていて、一面に絶景が広がる。


ここがまた、食べたもの全てが素晴らしく美味しく、
オリジナルワインも間違いがなく、そしてミラノ中心地じゃ有り得ない安い価格。


思いがけず感動レベルのレストランなのでした。
早めに予約してくれたからか、窓辺の席を堪能できたし。
そしてだいぶ酔いも回ってきた頃、
最後の3つ目のワイナリー"Ceretto"に到着。
ここでは葡萄をイメージした造形のバルーンから風景を眺めたり、
個室のブースで予定よりも多くのワインをたっぷり味わわせてくれたり、
総合的に、特異で充実した体験が出来た。

赤ワインがぶっちぎりで一番好きなはずなのに、
勧められたスパークリングワインの美味しさに痺れ、お土産に購入。
赤ワインを飲み過ぎて舌が麻痺しただけかも知れんけど。
日本で開けるのが楽しみ!

照明の使い方もセンスが良く、
ホテルのラウンジのように寛げる空間。


3月下旬になって日がどんどん長くなり、
17時くらいでもこの明るさのお陰で
最後まで風景をたっぷり目に焼き付ける事ができました。

最後に、ガイドさんに教えてもらった
ホテル近隣の海鮮料理屋さんへ。

ウニのパスタも海老も美味しかったけど、
贅沢なランチと沢山のワインのお陰で
あんまり胃が受け付けず悔しい思いをしたのでした。
それにしても、旅が終わる感慨深さに襲われて、
センチメンタルを押し殺すのに必死。
母も姉も満足そうだけどあまりにスピーディにイタリアを駆け抜けたので、
後ろ髪引かれる思いの方が強そう。
一方で私は、日本でノンストレスに思うままに休みたい気持ちや
日本食を心ゆくまで噛み締めたい思いも強いけれども
家族とまた離れる事や東京に戻ってからの新しい挑戦の事を思うと
緊張感を隠し切れず、旅の終わりが怖かったりもする。
そうこう言ってられないので、
この旅で得たものを早く持ち帰って何かに活かしたい、と気持ちを切り替えるようにします。
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