My Europe tour_Day15(Barcelona)
- tgm17wk
- 2018年3月19日
- 読了時間: 5分
バルセロナ観光2日目。
今日はガウディ尽くしの1日です。
朝9:30に予約していたサグラダファミリアに、いざ向かう!!
地下鉄から上がってすぐ、それは現れました。

もう表現の域を超えていて、圧倒される。
小高い山が目前に聳え立っているような迫力と、
ファサードの彫刻に見る芸術表現の豊かさに。
ちなみにこっち側は"生誕のファサード"、
ガウディの生前に完成したもの。
まずは、塔に登ってバルセロナの街を一望しながら、
彫刻を間近で鑑賞する。


細長い螺旋階段を下りながら、
どの風景を切り取っても見応えがありすぎて忙しい。


内部空間は、ガウディの特徴でもある
自然から着想された有機的な形状と、
ステンドグラスを通して届く
計算され尽くした採光が素晴らしい、、

時折鳴るパイプオルガンの音を聴きながら佇む。
柱は、木の梢のようだと説明されていて、
確かに光の移ろいに応じて風景が揺れる様子は、まさにそうだなと思った。

ステンドグラスはグラデーションが美しい。

腰の高さに、鏡が張られた台が一つあって、
天井の造りがよく見えるようになってた。
植物や生物の細胞を思わせる。

生誕のファサードの反対側、"受難のファサード"。
ガウディとは異なる美的センスで仕上げられつつも
随所に彼へのリスペクトが込められていて、発見していくのが面白い。
未完成の3つ目の"栄光のファサード"は、
模型とスケッチが展示されていたけど、
これまた既存の2つと違う個性を見せてくれそうで、完成が楽しみだ。

展示室も併設されていて、作業場も覗ける。

受難のファサード側からまた全体を見上げて、
溜息をつくような美しさを噛み締めました。

少し散策して、良さげなカフェに入る。
(私が良さげと感じるのは、総じて歩道に面した
採光の良い窓辺席があることだと気付く。。)


スペインもまたポルトガルと同様、
ビールが安いから、頼まないという選択肢が無い。
そこから歩いてすぐ、コンセプシオ市場に。
世界ふれあい街歩きで登場して気になってた。

月曜だから活気はあまり無いけど、
店員と数少ない客の様子を見るに地元民が多そう。
今ドキなスタンドも少なくて、食材調達の為に使う、従来の姿のまま。
大型スーパーが併設されているのは何か経営上の妥協を感じる…
便利だろうけど、真意は分からない。

昔懐かしの子供向けゲームもあるけれど、動く事はあるのだろうか。

そしてガウディ建築巡り、
第2弾、カサ・バトリョ。

地中海がテーマの住宅で、
海,波,海中生物などから着想された曲線のあるデザインが細部まで考えられている。

入場時にスマホとオーディオガイドが渡されて、
各部屋でスマホをかざすと
邸宅風景が再現されたARが起動するのが面白い。

居間から食堂、そして中庭まで進む。
骨の形のような柱、何故扉のすぐ前に立つか、理由は想像に委ねられている。

吹き抜けの天井を見上げると、
内壁のタイルは上に行くほど濃い青になっていて、
下に行くほど淡く、白に近づく。
下から見上げた時に全て同じ色に見えるように、
天井から強い光が当たる部分(白っぽく見える部分)を濃くしているのだそう。
その発想に驚き。。

吹き抜けホールのガラスも波打つような加工がされていて、
内壁をバックにするとまるで深海にいるような印象を受ける。

屋上に出ました。
奇異なモニュメントは単なる造形では無く
煙突や空調、排水など建物を維持する機能性を持っている。

たっぷり2時間強を過ごした後、
もう一度カフェで休憩。
カフェ・コン・レチェと呼ばれる、日本で言うカフェオレを飲む。


そしてガウディ建築巡り第3弾、
カサ・ミラ(市民の愛称ではラ・ペドレラ)。
建物の前ではコンサートの広告として
演奏フリーのピアノが置いてあり、賑わっている。
アムステルダム中央駅にもあったな。

巨大な集合住宅で、竣工から100年以上経った今も
住宅、事務所などに使われ続けている。
まずは屋上に登る。
バルセロナの街並みを360度一望できる。
兜をかぶった兵士のような形の煙突、
鐘のようにも花のようにも見える通気口が並び異様な世界観。
煙突はそれぞれ炎、水など自然にまつわる
音が流れていて、エンタテインメント性を強めている。。

洞窟からサグラダファミリアを覗く。

そして屋根裏部屋に入る。
展示室が続くんだけど、これがまた見所が多かった。

ガウディの生涯や当時の芸術界、バルセロナを紹介する映像
(ガラスにプロジェクター投影で見栄えが綺麗だった)、
代表作の模型群、
有機的な造形のモチーフとした植物や生物のレプリカ、
ガウディの得意とした画法幾何学を説明する模型、
ガウディ設計の椅子や扉の取っ手などインテリアの展示などなど。




ミラ夫妻生前の時代のインテリアを再現した居住空間も。

居間のカーテンを引くと、
グラシア通りを見渡せる絶景が。。
優美な曲線を描く鉄のバルコニーも綺麗。

日が沈んできて空の色が変わったので、
もう一度屋上に出て景色を眺めたくなった。
こういう気まぐれのままに動けるのはひとり旅のいいところ。

そして気まぐれに任せて大正解。。
夜の方が断然、美しい眺め。建築も含めて。


照明が良い仕事してる。
昼よりもドラマチックに映る。

カサ・ミラは一番期待してなかったのに、
まんまと2,3時間滞在してしまうくらい
この世界観に浸かってしまった。
独創的な建築全体は勿論、展示の見せ方が面白い。
最後にもう一度、中庭に腰掛けて、
名画を眺めるように念入りに細部まで見渡し、
網膜に焼き付けました。

あと今回3つの建築とも、
オーディオガイドを聴きながら見たのは正解だった。
ガウディの細部まで計算し尽くされた芸術を楽しむには
彼の意図を深くまで知らなければならないし、
ただ眺めて綺麗だなーと思うだけじゃ勿体無さすぎる!
場面に合わせた音楽を流してくれるのも良かった。
そしてカサ・ミラを出て、
ホテルまで徒歩15分の道程の中
目に留まったタパスバーに入って見る。

名前が長すぎて忘れたけど、
スモークサーモンをムースに乗せたバスク料理。
これまた美味。まだバルセロナで外れの料理を食べていない。
ウエイターのお兄さんがウインクしてくれたのも忘れがたい。

ホテルまで歩いて帰り、
どっぷりとガウディ建築の余韻に浸りながら1日を終えました。
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