My Europe tour_Day7(Rotterdam,Amsterdam)
- tgm17wk
- 2018年3月11日
- 読了時間: 6分
アムステルダム滞在3日目。
1日目のリベンジをすべく、国立美術館へ。
開館と同時に館内に入るも、敷地が広くて迷う迷う。
やっとお目当ての2階グレートコートに到着。

ここには、かの有名なレンブラントの夜警(通称)がある。
絵の正面に立つと、
描かれている市民隊の表情、動作が今にも移ろいそうな緊張感をもっていて、
まるで舞台の一場面に向き合ってるかのよう。
光の陰影が絵にドラマ性を与えている。

このエリアにはフェルメールの名作も。
年配の日本人団体客が大勢集って、長時間写真を撮りまくるのを見て、
日本人って本当にミーハーなんだなあ。。と、
自分も例に漏れず、少し恥ずかしく思った。
(写真はフラッシュ焚かなければOK)

フェルメールの作品は、日本人人気が本当に高い。
何気ない日常風景だけど温かみがあって、
絵の中の人物の心の機微を想像させられるところが、
日本人の嗜好と合ってるのだろうか。
高校時代に惚れ込んだコローの作品もあった。

膨大な量の作品をふらふら見ながら、
いいなあ、と思う作品の前で立ち止まっては、また歩く。
そうしながら、この絵はいいなあ、と思う感覚って
どう言語化できるだろうか?と考えてた。
答えとしては曖昧ではあるけど、
絵を見た時に、額縁の延長上の風景まで頭に広がり、
その場の空気、音、匂いまでも仮想できそうなまでに入り込むこと。
目を閉じても、残像が眼裏に映ること。かなと。
この絵もそうだった。

館内は大きな吹き抜け空間が貫通していて、美しさと潔さがある。
まるで作品の海を航海したかのような疲れを吹っ飛ばすほど。


美術館を堪能した後は、
9ストラーチェス(9つの小径)と呼ばれる商業エリアへ。
小洒落た路面店が並ぶ。
午前11時頃にも関わらずパンケーキ屋は満員。


このエリアの中には、ボートハウスミュージアムも。
アムステルダムには2700棟ほどのボートハウスが浮かんでいて、
停船所に空きが無い程溢れているとのこと。
ここでは90年代まで実際に一家が住んでいたハウスを公開している。

中を見ると思いのほか快適そう。可愛い調度品が並んでいて居心地は良い。

家賃は、通常の住宅と比較して安いけど、維持費が比べ物にならないほど高い。
本当にこの暮らしを好む人達が、丁寧に工夫しながら、
誇りを持って住んでいるんだろうな。

ダム広場方面に足を進めると、アムステルダム博物館が。
フリーで入れるギャラリーを通り抜ける。


そしてアムステルダム中央駅に向かい、
インターシティと言う名の急行で、ロッテルダムへ出発!

1時間10分程度揺られ、到着。
まず光が燦々と入るホームに見惚れる。

ロッテルダムは再開発による近代建築が特徴的な、
アムステルダムに次ぐ第二の規模を持つ都市。
まず駅からして、なんだこれ、と驚嘆するほどのインパクト。



駅を出て大通りを進みながら、
一つ一つ全く表情の異なる建築が並び、
どれもユニークで、シャッターが忙しい。


建築事務所兼案内所のような場所も。


すぐ近くには、「Luchtsingel」という木製の橋が。
世界で初めて、公共インフラを民間資金を募って建造した実例なのだとか。


歩けども歩けども、面白い建築が現れては、後を絶たない。

パブリックファニチャーまでユニークときた。

そして1番のお目当て、マルクトハルに!!
MVRDVの設計。
色んな建築雑誌や文献で見て、ずっと気になってた。

トンネルを思わせる巨大な天井一面に色彩豊かな絵が描かれている。
目下にはそれに引けを取らないほど鮮やかな、フードマーケット。

生鮮食品、食料品、お酒、スイーツ、レストランがひしめき合う。

イタリアンのお店を選び、2階席へ。
見下ろす景色もまた楽しげで、
行き交う人々の熱気が上まで伝ってくる。

この旅で初めてのワインと一緒に、パスタを食す。
天気も良く、暖かい陽射しを受けながら、
幸せだ〜と思わず呟くほど。

トンネルの外構は集合住宅になっていて、
なんと床下の窓からマーケットの様子を覗けるそう。
マーケットの賑わいの音を聞きながら、
離れがたい気持ちになる。

そしてすぐ側には、ブラーク駅。

駅を通り過ぎると、これまた有名なキューブハウス。
ピート・ブロムの設計。
こちらも本当に人が住んでいるのだから驚く。




一室を公開しているミュージアム。
各部屋狭くて非効率的な作りではあるけれども、
それ以上に採光が取れていて明るく、
様々な角度から部屋の中、窓辺の景色を楽しめる体験は代替できない。


そこから少し歩いたところに、
クンストハル美術館。

時間がなくて中には入れなかったけど、
美術館の庭から公園へと続く道のベンチに座り込み、一休み。

そこから歩くと、建設中の建物の仮囲いが。
期待感を煽るコピーとパース。完成が楽しみになる。

そこからすぐ隣には、オランダ建築協会。


中央駅行きのトラムを待ちながら、水辺の風景を眺める。
同じ水辺でも、アムステルダムとは全く違う都会的な雰囲気。
別名「マース川のマンハッタン」と呼ばれるらしく、
訪れる前は言い過ぎでは?と思ってたけど、
あながち間違いでもないかなと、認識が変わった。


そしてまたインターシティに揺られ、アムステルダムに到着。
アムステルダム最後の夜。
空の青が深くなっていく時間帯も美しい!

駅を北に進み、夜22時まで空いている国立図書館を覗いてみた。

このスペースがフリーで入れるなんて贅沢だー。
カウンターでパソコンをいじる人、
壁に囲まれた集中スペースで仕事や勉強をする人、
ゆったりしたチェアに沈み込んで雑誌を読む人、
広々としたテーブルでグループで勉強する人々。
そんな住民の様子をありありと見られる。


そして、折角だからオランダのクラフトビールが飲めるパブでも行こうと思い、
ホテルから程近い「Proeflokaal Arendsnest」というお店へ。

ここはオランダ産にこだわっていて
メニューに何十種類もの様々な地域で生まれた銘柄が並ぶ。
悩んでいると、バーテンが、好みのビールを選んでくれた。
白ビールをオーダーすると、甘いのが好き?フルーティなのが好き?と言った具合に。
おつまみのグリルソーセージも美味。
2杯ばかし堪能して、ホテルへ戻る夜道がまた美しい。
街灯と橋の灯りが水面を照らしている。

アムステルダム最後の夜を悔いがない形で終え、
明日また新しい土地に向かいます。
思うのは、ハンブルクもアムステルダムも到着してすぐは、 人が溢れてるからこそゴミで汚れた場所があったり、 店員の態度が冷たい時があったり、怪しげな人も多くて、 やっぱり都会は怖い!!って萎縮してた。 だけど時間が経つにつれて過ごし方の要領を得ていくと、 都市のドロドロした側面も含めて興味深い文化だと思える余裕が生まれて、 街をオープンな眼で見れるようになり、どんどん好きになっていく。 旅も早くも中盤に差し掛かり、 その変化を感じ取るのが面白くなってきた。
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